本町の庇切り(軒切り)

庇切り(軒切り)
庇切り(軒切り)1
庇切り(軒切り)2


庇切り(軒切り)3

田母澤御用邸の建設に当たっては、様々なことがあったようだ。当然、御用邸の建設は、当たり前のことだが、 御用邸を囲む西町全体の道路整備もまた重要な要素の一つであったようだ。その時のお蔭で西町が他の町より 道路が整備され、今の碁盤の目のように道路が出来上がっているのである。また、我が住まい匠町にある【石升】も 大正4年11月竣功とあり、その流れの中で整備されたのだろう。
ところで、今日は、下本町・中本町という田母澤御用邸の正門に通ずる通りを取り上げてみたい。
この通りは、田母澤御用邸の正門に通ずる通りであるから本通りとしてそれなりの格式が必要だったのだろう。 道路幅を確保する一つの方法として【庇切り(軒切り)】があった。【庇切り(軒切り)1】に挙げてあるお宅は 1尺5寸程切ったということであるから現在でいえば45cmで、双方からこの長さを確保すれば45cm×2=90cm 道路を拡げたことになる。勿論、この外に側溝の整備によっても道路の拡幅に努めていたことはいうまでもない。 このお話を伺ったある割烹のご主人はもう他界されていて詳細をお聴き出来ないのが残念である。



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